2017-08-12

応募について、或いは俳句地方物産展。


現在「スピカ」で野口る理さんが連載中の「ほどける冠」に、小津のインタビューが掲載されています(前編後編)。

このインタビューでは「賞への応募」についてお話したのですが、応募そのものは賞にかぎらず、投句その他ざまざまな場面であること。普段そうした活動とは縁のない自分も、何かの拍子に周囲の方に勧められたりします。

例をあげると、最近佐藤文香さんが『天の川銀河発電所』という本をまとめました。これは68年以降に生まれた総勢54名の俳句作家によるアンソロジーで、わたしはこれに応募したんですね。

このときは正直、どうしようか悩みに悩みました。というのも、周囲に勧められたその時点で、締め切りまでたったの4日しかなかったから。あと「アンソロジーとは何か?」といった案件について、それまで一度も考えたことがなかったという問題も。

とはいえ「アンソロジーとは何か?」なんて数日で結論を出せるテーマじゃない。それで「出します」とは言ったもののすぐに無理だと悟り、一時は取り止めることに。結局、締め切り直前に応募することができたのは、

「ん? アンソロジー? あれはね、デパートの地方物産展に自分のブースを出すようなものだよ。」

という、ある方の名言を耳にしたから。

うーん。目からうろこ。つまりわたしはこのシンプルな一言のお陰で、今回のアンソロジーと自分との関わり方を発見したわけです。この一言がなかったら、色んなことを考え過ぎてしまってたぶん応募を逃したと思います。そしてまた、ほんと驚いてしまうんですけど、どうやら『天の川銀河発電所』はその方の言った通り、佐藤文香さんプランニングの俳句地方物産展っぽい雰囲気の本になったみたいです(何より収録人数が)。

最後になりますが、この物産展、わたしも晴れてブースを出しました。さらっとお立ち寄りいただけますと嬉しいです。